あ〜シャンパン美味しい〜
ちょっと待って下さい。
それ、シャンパンじゃないかもしれませんよっ!
Bonjour!こんにちは、かずです。
本記事ではスパークリングワインの呼び方について解説します。
「スパークリングワイン=シャンパン」と思っている方もいるのではないでしょうか。実はけっこう種類があるので、なるべく混合せずに覚えたいところです。
水を差したい訳ではありませんが(お酒だけに)、知っておけばスパークリングワインをもっと身近に楽しめることでしょう!
今回はレストランやスーパーでのワイン選びに役立つ、
原産国ごとの簡単な分け方・呼び方を主に解説していきます。
スパークリングワインの解説
それでは、各種スパークリングワインを紹介していきます。
シャンパン(シャンパーニュ)
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインです。
正式には、地名と同じくシャンパーニュと呼びます。
AOC法[原産地呼称法]で定められた品種・栽培方法・醸造方法など各種基準をクリアしたもののみがシャンパーニュを名乗ることができます。(日本でいう、ブランド和牛みたいなものですね)
瓶内2次発酵という製法で作られており、これをシャンパーニュ方式とも呼びます。
- 繊細でクリーミーな泡…
- 口に含んだときのふくよかさ…
- 風味豊かでバランスの取れた味わい…
- 鼻に抜ける香り…
やっぱり総合的なレベルが高く、華やかに感じられるため贈り物にも最適です。
有名シャンパンもネット通販でグッとお得に購入可能です。
(私も大学時代から通販にお世話になっています)
「ドン・ペリニョン」や「モエ・エ・シャンドン」は超有名なシャンパンですね。
「ヴーヴ・クリコ」も正にシャンパンの王道をいくワインで、特別高価ではないのに、その味わいから特に評価が高い逸品です。
クレマン
フランス産で、シャンパーニュ以外のものをクレマンと呼びます。
フランス産の発泡性ワインを「ヴァン・ムスー」(ヴァン=ワイン、ムスー=泡)と呼び、その中でシャンパンとクレマンが分かれていることになります。
ブルゴーニュ地方のものは「クレマン・ド・ブルゴーニュ」、ロワール地方のものだと「クレマン・ド・ロワール」と呼びます。
当然、フランスの赤/白ワイン産地で作られるため品質も良く、程良い価格で楽しめます。
カヴァ
スペインのスパークリングワインがカヴァ(Cava)です。
こちら、コスパが高く美味しいことで非常に高く評価されています。
製法は瓶内2次発酵で、そのため”シャンパンと同じ製法!!”といった売り込みをされていることも多いです。
カヴァは上記の製法指定があり、スペインのスパークリングワイン全体を指す場合にはエスプモーソと呼びます。
きめ細やかな泡立ちとしっかりした味わいを手頃な値段で。
デイリー使いや何でもない週末にもピッタリ、カヴァは気分を上げてくれることでしょう。
旨安カヴァの代表格とも言える「ムッサ(MVSA)」や、有名シャンパンに勝った逸話で有名な「ロジャー・グラート」など既に世界でも一定の地位を築いています。
スプマンテ
イタリアのスパークリングワインがスプマンテです。
こちらはシャルマ方式という、タンク内での二次発酵が特徴の製法で作られます。
イタリアではスプマンテとは別に、ランブルスコという微発泡性の赤ワインも人気ですね。
フランチャコルタという高級スプマンテについては、瓶内二次発酵の製法です。
やはりイタリアもワインの名産地ですから、シャンパンに負けないスパークリングワインに情熱が注がれており要チェックです。
ゼクト
ドイツ産のスパークリングワインがゼクトです。
こちらもシャルマ方式の製法で作られます。
甘口白ワインの印象が未だ強いドイツですが(猫イラストの青いボトルが有名ですね)、こだわった辛口の赤/白ワインも生産されています。
ゼクトもなかなか多くは流通していませんが、見かけたらぜひ味わいたいものです。
その他(ニューワールド)
チリやニュージーランド(NZ)産のスパークリングワインも高評価です。
チリはスペインのように旨安ワインが豊富に作られており、ニュージーランドはピノ・ノワール種の赤ワインにジューシーな美味しさがあったり…とても魅力的です。そこで造られるスパークリングワインもまた
これらの国・産地はニューワールドと呼ばれています。歴史あるヨーロッパ諸国が旧世界、対して近年ワイン造りが盛んで熱気がある国々が新世界(ニューワールド)という訳です。
チリ/ニュージーランド/アメリカ/オーストラリア/ アルゼンチン/南アフリカ/カナダ/日本等が産地国に挙げられます。
ニューワールドのワインには、個性的でハイレベルな作品が今後も期待できます。
普段の呼び方は?
きっちり、上記の呼び方じゃないといけないの?というとそうでもありません。
会話の例を挙げてみますので参考にしてみて下さい。
例1)ワインショップにて
「このロゼのカヴァ、今晩の肉じゃがに合わせようか!」
例2)レストランでのオーダー時
「スパークリングのボトルは何の銘柄がありますか?」
例3)ワインバーでのオーダー時
「まずは泡を一杯お願いしようかな〜」
“泡を一杯”ってなんだよ!と思われた方、急に出してすみません。
ワインを選ぶときに、まず「赤・白・スパークリング」(+ロゼ)の選択をしますよね。
そこで毎度スパークリングワインと言うには長く、2文字で呼びやすいので「泡(=スパークリングワイン)」とも呼ばれます。
※ただし、ちょっと古臭く聞こえる可能性があるため乱用には注意です。
まとめ
スパークリングワインについて、産地別の呼び方を紹介しました。
上記以外にも、スパークリングワインには更に分類・呼び方があります。
例えば、
ブラン・ド・ブランはシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン等の白ブドウで作るスパークリングワイン。
ブラン・ド・ノワールはピノ・ノワール等の黒ブドウで作るスパークリングワイン。
これらは見た目が同じようでも、味わいが異なってきます。
「国によって分かれるし、ぶどうの品種でも違うのか」と億劫に感じるかもしれませんが、徐々に覚えていきましょう。楽しく飲むことが一番です。
意識していくと次第に覚えますし、ワインに親しむことでより楽しくワインを飲めるはずです。
それではBon Soir!おやすみなさい。